大規模修繕工事コンサルタントについて
マンション大規模修繕工事は、建物の寿命を延ばし、資産価値を維持していくうえで大切な工事です。この工事を実行するうえで、コンサルタント(専門家)に監修させることは、品質の担保をはじめとする様々な効果を生み出します。昨今では、大規模修繕工事を行うマンションの過半数以上が第三者の目としてコンサルタントを依頼しています。ここでは、私たちコンサルタントの仕事について簡単にご説明いたします。
はじめに
コンサルタントを依頼することは、管理組合(特に理事会、修繕委員会)にとって、非常に大きな負担軽減につながります。昨今、設計監理方式が多く採用される理由は、品質向上だけでなく特定の区分所有者様への負担過多をなくし、組合員の公平性や透明性が担保されるという事に注目が集まっているからです。
主な仕事内容
- 専門家が調査・診断を行います。第三者目線で、正確なデータを取得します。
- 調査診断報告書を作成
- 専門家が設計段階から様々な意見を取り入れ、工事範囲、仕様など複数案ご提供致します。
- 設計提案書を作成
- 共通な工事仕様書、内訳明細書を作成することで、比較が容易にできる適正な工事見積書を取得します。
- 発注図書を作成
- 工事施工会社選定時に第三者目線で情報提供。公正で透明性のある選定を担保します。
- 工事施工会社選定補助業務
- 厳格な品質検査を実施。バラつきの無い高品質な工事を担保します。
- 工事監理・報告書の作成
- 竣工図書のチェック、アフターサービス履行立ち会いまで行います。
- 引渡し立会い、アフターサービス監修
主な負担軽減
- 調査・診断の立ち合い時間を軽減
- 要望、質問、クレームなど、窓口をコンサルタントに一本化
- 企業調査および比較に関する時間軽減
- 工事内容および見積書の精査、金額比較に関する時間軽減
- 品質、安全、工程、など工事に関するチェック業務を軽減(工事監理)
- 竣工図書やアフターサービスに関するチェック業務を軽減
費用対効果について
設計監理方式を採用すると、当然、コンサルタントへの費用がかかります。
しかし、費用対効果を考えた場合、必ずしも費用が増えるとは限りません。
- 工事範囲や仕様をチェックすることで無駄な工事費を削減します。
- 同じ工事仕様書や数量書を作成することで見積書の比較を容易にし、価格競争の原理を増幅させます。
- 一部の区分所有者との利害関係などを無くし、公平性や透明性のある工事施工業者選定が担保されます。
- 第三者目線での工事監理により品質向上を実現します。